使ってる・使ってたコーヒーの道具
何度も使ったことある道具も含めて、そのうち書き足す。
ドリッパー
時代はTritanコポリエステル! feat. ハリオ珈琲王
ハリオでもいい加減に注ぎすぎたり、蒸らしでお湯を落としすぎたリカバーとして傾けて湯を回そうと試みたりすると、普通に詰まる。(追記:のだけど、こういうよく言われるような問題の数々は、これも含めてどれも、問題にならなくなるのが現代のスペシャルティの抽出法。この感覚がないやつは潜り。マジで。)磁器のマグをサーバーがわりに使ってるので、台座を外してマグと一緒に電子レンジで余熱してる。サーバーも含めて余熱しとけば、カップに注がれた時点で65度ぐらいのコーヒーは作れる。*1
樹脂製と耐熱ガラスとでは、下の口に辿り着いたリブの反り返りが違う。
ペーパーの張り付き具合の差があるらしいけど、材質以上に、この最後の部分も影響してるのかもね。
1200円から1500円に値上げされてた。入荷済みで在庫限りのはずの製品まで便乗値上げされててワロタ。
コーノとの比較
その前に、ハリオの樹脂製(珈琲王専用のtritan製は知らない)とガラス性とで、実はガラスのほうが落ちるの遅いのかもな。宗教上の理由から比較したことないんだけど。
どちらにせよ、コーノよりは速いんだろうとも思う。素材の違いによる吸着の差(でのリブの相殺具合)もあるんだろうけど、出口のリブの高低の方が影響大きいかも。
コーノはコーノで、名人と名門とで落ちる速さが違う。某店での説明曰く、遅いと苦くなりすぎるから注ぎ方が調節できる玄人向けだそうだ。もち、玄人向けの方はドリッパーとのセット販売オンリーという商魂たくましさ*2。
名門か名人か知らんけど、リブの形状が昔に変わったらしく、それってつまるところ堀口からのフィードバックなんじゃないかなと、個人的には推測してる。そんな昔からコーノを知ってるのに堀口を知らないならモグリでしょ。ま、別に知らんから悪いってことでもないし、予算だってあるだろけど、往々にしてry
ハリオより名門コーノの方が、雑味は出易いかもしれない。他方で、コーヒーの透明感はコーノの方がある。透明感と雑味は別に発生してる。この透明感は、雑味の無さとも言えるのだろう。ここが、少し錯綜してるんだが、クリアカップについて語れない以上、ここまでが限界。
この透明感は、結構なチートで、ゲイシャのウォッシュトを飲むのなら、名門以外はありえないと言ってしまおう。
ペーパー/コーヒーフィルター
ハリオ@円錐形
高い分、薄く作られてる予感。
メリタ@台形
アロマジックとは何だったのか。
一通り使った感じだと、「紙の臭い」なんて分からなかった。むしろ色の差なのか、素材の差だったのか(バンブーのもあるし)、そこが不確かなんだけど、お湯の抜け方が少し違うかも。メリタのペーパー間の差よりは、メリタとハリオとのペーパーの差の方が大きい気がしたけど、円錐に無理やり折って使ったものだし、あまり真面目に比較したわけでもない。
湯通しも、して何が変わるの?むしろ蒸らしに不利じゃないか?ぐらい。まぁでも、もし紙の香りなんてのがあれば、エグミに近そうだから、スーパーテイスターの人には近くされるのかもね。その場合ならリグニンとか怪しいのか?なら、漂白してある方が臭わない?
ドリップポット
重すぎる。
ホーロー製のは、どこでも売ってる月兎や、売ってるとこだけでは売ってるカリタとかあるけど、製品の性質上、通販は基本おすすめできない。個人的には、琺瑯を選ぶ人なら富士のスロードリップポットだかが、ホーロー加工で生じる穴がどこにあるのかよくわからんから言い切れないけど、蓋の内側の形状が丸まってなくて錆びそうもなく、良さそうだなと思った。使ったことはない。
ミルクパン
銅は高いし、ステンレスもなぁ、というような宗教上の理由向けか。磁器のティーポットか何かで代用するにしても、蒸らしの湯は、これから直接で良いと思うよ。これをするだけで、ちゃんとプロの淹れる喫茶のコーヒーに近づくはず。コーヒーミル(軸固定式)
Googleでショッピング検索すると、もっと安い店が見つかることもあるよう。もしくは密林に安い支店があったりする。セラミックスの製品は、原料のアルミナの組成が気になる症候群。
問題は2点。
1点目は、粉溢れ。粉が引き出しから溢れるというよりは、はみ出してしまう。ここはあまり精巧にできていないと判断するべきかは不明。タンスの引き出しのような手応えの有無が、ミルにどう影響するのかしらないので。精々で考えられるのは、粉を挽くときの排出率に影響が出て、粉のバラつきが大きくなる・微粉の量が増えるなどだろう。味覚から判断すれば、まぁプロペラミルに劣るなんてことは、まずありえないと思う。
肝心の粉溢れ対策は、引き出しを抜いたあと、ミル本体を傾け、引き出しの空間の片方の角に粉を寄せ、後は引き出しの上に落とすだけ。まぁ、ファッショナブルな行為ではないけど、いんじゃないんですか、これくらい。
2点目は、静電気。粉受けを固定している銅の板、これが無いと静電気で酷いことになるっぽい。だけど、この板、釘への付加がかかり過ぎで、すぐに釘穴が馬鹿になる感じなので、板の曲がり具合というか、粉受けの抑え具合を調整した方が良いかもしれない。
M-1の挽き目の設定に関しては、締め切ってから1回転戻せばペーパードリップ用の「やや荒い中挽き(みるっこ5番基準前後*3)」みたいな感じになると思う、シティ・ローストの豆なら。イタリアンだと、他より少し細かめになるかな?もしかしたら、もう1/8回転弱ぐらいは緩めた方がプロのドリップでの設定*4に近づくかもしれない。
ま、それ以上に、深煎りになるに従って豆が咬み合いづらくなるのか、挽き終わるまでの時間が余計にかかるようになることの方が気になるだろうかな。手動ミルを回している間にお湯が沸騰するような手順になっている場合は注意だな。
別にブレたり、取っ手(ハンドルの先の木のパーツ?)が取れたり、ハンドルが軸から外れたり、そういうことは、ないと思うんだけど、そういうお店は保管状態が悪いとか何かありそうだから、あまりオススメできないかもね。
5,000円以下で買えたらいいなって商品。さすがにURNEXのGRINDZで挽き捨てはしてないけど、某PBの安豆で挽き捨て捨て初回サービス。
よくあるミル比較の話
はっきし言って、ウェブ上にある話の大半は役に立たない。真っ当に比較出来るだけの道具を揃えてる人の方も参考にならない。
それはなぜか。比較方法が意味不明だから。これはミルに限った話じゃない。それならどういう人の話が一番参考になるか。「味の輪郭」みたいなことを言ってる人の感覚が正しい。こう言う人は、おそらくはちゃんとスペシャルティを買って、スペシャルティが要請した抽出レシピの拡張も理解している。
まぁ「任意の香味自体の輪郭」が不確かなのか、「香味の輪郭は確実にはっきりしているけど、靄がかかったように分かり難い」というニュアンスで不確かなのか―いやこの2つって違うのか?―、その辺が少し曖昧だったところで、経験値が数年ズレるだけだろう。
味覚とプロの感覚からの2方面で考える人が少ないというか、あまり語らないんだよな、そういう人は。だから、チョロっと漏洩したものを掻き集めて再構成するのが新規さんのやり方。ちゃんと飲んでる人の感覚なら、観点はブレないから、不整合は意外と起こらない。
バッティング起こせるような古参兵の人も、スペシャルティには素人であることが多いから、そういう部分の面白さは、もう数年経ってからかな。まぁ、プロの感覚からズレるとも思えないけどね。