パジャマな彼女。

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気づかれてはいけないし、悟らせてもいけない、
ほのめかすことも出来ず、違和感を覚えさる許可は出せない。

だがしかし通じなければならず、通じ合わなければ
話にならない。だから通じて欲しい。何も言わずに。
何も言えないとも気づかれずに。何も言っていないとも感づかれずに。

相手の中に自分を認めているだけではないか。
そうかもしれない。自分を認めたいだけなのかもしれない。
相手ではなく自分が可愛いだけなのかもしれない。

しかし本当にそんなことがあるのだろうか。
相手の中に自分と同じ物が寸分もたがわずに備わっているなんてことが。

そんなことがあり得るのであれば、よほどに奇跡ではないだろうか。

奇跡にせよズレがあるにせよ、どう了解するかの問題でしかないのかもしれない。
互いにどう了解し合いうのかという問題でしかないのかもしれない。

それは共依存と言うよりは共犯関係であって欲しいのかもしれない。

もしかしたら、もっと脱人格的な普遍性を互いに確信しあえるのだろうか。
その確信している普遍性、つまりは普遍性ゆえに、難しい部分はその普遍性が
解決してくれるのかもしれない。

そうであれば素晴らしいのかもしれない。奇跡ですらない運命なのかもしれない。

奇跡と運命の使用箇所が逆だろうと言われるかもしれない。
逆であるのは、逆であって欲しいのからか。

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ネタバレ







変わってしまったと言って、変わらないものもあるわよと返したのは、モーフィアスだったか。

変わらない部分は綺麗なのかもしれない。

お母さんに会いたかったマクラと、普通に接して欲しかったセンパイか。

変わらないものへの執着。それを考えれば、このトライアングルは、幽霊のままもう少し続いて欲しい部分もあったかもしれない。先輩との距離はドンドンと詰まっていくが、肝心の先輩の焦燥というか感激が、いまいち納得できなかった。

10年のウラシマ効果を経ずに互いをずっと見続けているベガとアルタイル、そしてアルビレオには届かないデネブ。

本来はここは、形だけは可能な不可能な夏の二等辺三角形になるはずだったのだろうか。

どういう形を目指していたのだろう。天文学と鉱石。

ダイアモンドがあるのは冬と春。

夏の前の春にある大三角は、アルクトゥルス・スピカ・デネボラ。夫婦とペットか。スピカでさえ連星だ。


冬のダイヤを経て春のダイヤへと着地するのだったのだろうか。

コル・カロリはも連星だ。

冬の三角では枚数が足りないだろう。シリウスプロキオンベテルギウス

冬のダイヤはシリウスプロキオンポルックスカストル、カペラ、アルデバラン、リゲル。

ポル&カスは双子だから番長のお付き2名か。意外とベテルギウスが先輩だったのかもしれない。そうなればリゲルはアリス番長か。まぁシリウスはメザマシだろうよ。

カペラは4連星。アルデバランはコル・カロリ同様に心臓でもある。

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結局、各話途中にある星の絵。あれが効果的だったのは2回だったかな。

最初はよく分からなかったんだが、1巻のどれかと、3巻の最終話間際だったかな。

途中で茨に変わってしまって。あれは結局、まくらの物語だったのだろう。お母さんに会いたかった。

終わり方にも色々と言いたい読者のいるのだろう。先輩なんて揉まれ損じゃんとかな。そうはおもわないけど。お互いに無視はないとか。いやあるだろ。

結局は変わってしまう物語。変わってしまう未来の自分。それを好きになったといってもいいのかもしれない。好きだったのではなく、好きだと気づいたのでもなく、好きになった。

言い方の問題。よくわる自己啓発な言い回しと同類?そうは思わない。ナルシシズムとも思わない。


眼鏡はつまるところ、別の世界を作れなかった、先に世界を作られてしまった。それでも時間は問題じゃない。そういう中で、メザマシとまた別の関係を築いていく線もあったんだろう。

結局、ニセコイには勝てなかったか。ニセモノがホンモノに摩り替わる。そういう物語ではなかった。ニセでも本物だったとか、恋人ではなかったけど、友だち以上でもあったし未満でもなかったどころではなく、恋人ではない恋人と同等の何かだったとか、そんな方向の物語でもなかったのかもしれない。


天体望遠鏡のある部屋に鉱石の本があるのは自然なのだろうか。


先輩の髪型は、どこか江川達也の漫画に出てきそうなヒロインっぽかった気もする。髪の裏側が見えるときの髪の面積の幅というか。